リフォーム会社、塗装業者、雨漏り調査会社の防水工事の説明によくあるパターンです
塗装業者に防水工事もできますと言われて、施工した後に問題が起きた下記のような事例があります。
ハウスメーカーの建物で既存が塩ビシート防水が施工されている屋上に、塗装業者がゴムシート防水だと判断してゴムシート用のプライマー(下塗材)を塗りウレタン樹脂塗装を施して。塗料の溶剤が塩化ビニールを侵し、劣化させてしまったという事例があります。
既存の防水がアスファルトシートか、ゴムシートか、塩ビシートかといった確認をせずに塗装業者の自己判断でシートに塗装を施した結果、既存防水層を全面撤去して塩ビシート防水の再施工になってしまい建築主が大きな損害を受けてしまった事例もあります。
他の事例で、ハウスメーカーの建物のバルコニーの塩ビシートを剥してウレタン塗膜防水の施工をしてしまったという事例もあります。間違った施工方法をホームページに掲載している業者も少なくありません。防水に関する正しい知識があるかどうか十分確認する必要があります。
弊社では施工の難易度が高い現場におきましては、防水材メーカー同行による現場調査、診断を行っております。建物の立地条件、下地条件、形状などを考慮して適切な施工方法で改修を行います。
塗膜防水は塗料と同じように液状になっている防水材を現場で塗って防水層を形成する防水工法です。
①ウレタン塗膜防水
液状のウレタンゴムを塗り付ける防水工法です。補強布を挿入する工法や、通気緩衝シートを使用する工法もあります。
②FRP防水
防水用ポリエステル樹脂を補強用ガラスマットを挿入して塗り付ける工法です。木造住宅のベランダによく施工されています。
一般住宅の塗装改修工事においてベランダの床の防水層の改修は塗装業者が行う場合がほとんどです。そのため防水工事ができるという認識になってしまいますが、それは塗装の延長であって防水工事ではありません。塗装用具のローラーでは塗膜の厚さ確保することが出来ずに不完全な防水層になってしまう問題もあります。また、防水材は塗料より粘性が高いのでローラーで塗り難い為、希釈して施工しているケースもあります。
防水工事の知識がない塗装業者が既存の防水層をよく確認せずにウレタン塗膜防水を施工してしまうケースがよくありますので、防水工事を依頼する場合は十分注意が必要です。また、リフォーム会社も塗装業者に防水工事の施工をまかせてしまうケースがよくあります。
防水施工技能士とは、国家資格である技能検定制度の一種で、都道府県職業能力開発協会が実施する、防水施工に関する学科及び実技試験に合格した者です。
技能検定の防水施工においては以下の科目に分かれています
①アスファルト防水施工
②ウレタンゴム系塗膜防水施工
③アクリルゴム系塗膜防水施工
④合成ゴム系シート防水施工
⑤塩化ビニル系シート防水施工
⑥セメント系防水施工
⑦シーリング防水施工
⑧改質アスファルトシートトーチ工法防水施工
⑨FRP防水施工
等級には、1級及び2級があり、1級は上級技能者、2級は中級技能者が通常有すべき技能の程度と位置づけられています。資格を取得するためには、技能検定の実技試験と学科試験の両方の試験に合格することが必要です。
※①~⑨どの科目の防水施工技能士の資格をもっているのか確認が必要です
※塗装技能士も国家資格です
①木工塗装作業②建築塗装作業③金属塗装作業④噴霧塗装作業⑤鋼橋塗装作業
上記の分類になっており1級2級があります。
防水工事業者においてもアスファルト防水が得意な業者、ウレタン塗膜防水が得意な業者、塩ビシート防水が得意な業者とそれぞれ違いがあります。また新築の工事がメインの業者と改修工事がメインの業者などそれぞれ得意分野があります。
弊社は塩ビシート防水による改修をメインとして施工しておりますので既存の防水層を撤去せずに高耐候性の防水層をカバー工法により新設することができます。
2021年の防水工事の施工実績においてはウレタン塗膜防水が32.7%、シート防水(ゴムシート含む)が26.5%となっており全体の施工実績では2番目となっていますが近年、塩ビシート防水は増加傾向にあります。
塩ビシート防水において、施工仕様書通りの正しい施工がされていない事例が少なくないのが実情です。防水業者選びは慎重に見積内容をよく確認し、塩ビシート防水の専門業者かどうかチェックしてください。
お電話でのお問合せ・見積依頼
インターレジデンスBM事業部
<電話受付時間>
10:00~18:00
※水曜、日曜は除く
フォームは24時間受付中です。お気軽にご連絡ください。
「金属屋根の防水改修工事」のページを公開しました
〒330-0062
埼玉県さいたま市浦和区仲町3-8-10 エクセレンスビル3階
京浜東北線「浦和」駅 徒歩13分
10:00~18:00
水曜、日曜